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日光に当たるメリットとデメリット。紫外線との上手な付き合い方

日光に当たるメリットとデメリット。
紫外線との上手な付き合い方

Summary
●日焼けは肌がヤケドしている状態
●ビタミンDの生成や幸せホルモンが分泌される
●バームなど、肌に直接塗れるタイプでケア


夏が近づくと気になってくるのが紫外線です。3月から徐々に高まってくる紫外線は、夏本番の7月と8月がもっとも高くなります。「美容的側面から考えると紫外線は避けたくなりますが、健康面では日光に当たることは大切です」と話すのは、内科医の正高佑志先生。

そこで、日光によるメリット・デメリットをはじめ、紫外線と上手に付き合うコツについても教えてもらいました。

正高佑志先生
1985年京都府生まれ。熊本大学医学部医学科卒。『一般社団法人GREEN ZONE JAPAN』代表理事として、大麻草の安全性や有用性に関する啓発活動に従事している。難治てんかん患者へのCBDの有効性に関する追跡調査と学術報告を行い、大麻取締法改正への道筋をつけることに貢献した。著書に『お医者さんがする大麻とCBDの話』(彩図社)、『CBDの教科書』(ビオマガジン)がある。

日焼けは肌がヤケドしている状態

-日差しが強くなると紫外線が気になります。紫外線の影響について教えてください。

紫外線は地表に届く光の中でもっとも波長が短いものを指し、目には見えませんが太陽の光の一部です。

紫外線によって老化が促進されることは広く知られていると思います。その理由は紫外線の侵入を阻害しようとしてメラニン組織が分泌されるためです。その影響で皮膚が黒くなります。「肌が焼けた」と表現されますが、まさに紫外線によって軽いヤケドが起きている状態です。

また、受けたダメージを修復しようとする過程でエラーが起こると皮膚がんに罹患する可能性も高まります。

ビタミンDの生成や幸せホルモンが分泌される

-それでも日光に当たることは大切だと言われますが、その理由を教えてください。

日光に当たることでビタミンDが生成されます。血中のビタミンD濃度が高まると大腸がんや肺がんの罹患リスクが低下する傾向にあると言われています。

さらに、いい睡眠を得るために必要なメラトニン、うつ病と関係のあるセロトニンといった、幸せホルモンと呼ばれるホルモンも分泌されます。

-健康を維持するためには日光に当たることが必要ですね。例えば、日光に当たる時間を限定的に作りつつ、それ以外は日焼け止めなどで予防するなど、バランスを取ることはいいのでしょうか。

そうですね。美容的な側面で紫外線を避けるのはいいと思いますが、現代社会においてもっとも壊れやすくなる臓器は皮膚ではなくメンタルです。そういった意味では、日光に当たってメラトニンやセロトニンを分泌させることは重要。

-健康だからこそ、美容が楽しめるということですね。

はい。ただ、皮膚がめくれる、水ぶくれができるほど日光に当たるのはダメージが大きすぎますので、適度に行ってください。例えば、朝起きた時に30分程度浴びることで体内時計が整い、その1日を健やかに過ごすことにつながります。

バームなど、肌に直接塗れるタイプでケア

-紫外線対策として、または日光を浴びた後のケアとして有効な方法を教えてください。

対策という意味では、日焼け止めです。日焼け止めは紫外線を散乱させて跳ね返すことで日焼けを予防するというのが一般的なメカニズムなので、対策としては有効です。

アフターケアという視点では、CBD製品も活用できます。日焼けのアフターケアとCBDの関係はまだまだ解明されていないところがありますが、CBDが持つ濃密なうるおいによって、紫外線を浴びた後の乾燥した肌を滑らかに整えてくれます。また、保湿作用以外にも肌を整えるための複合的な作用が働いていると考えられます。日焼け止めが予防だとしたら、CBDは乾燥ダメージから肌を守ります。

-CBDには製品タイプがありますが、日焼けのアフターケアという意味ではどのタイプがいいでしょうか?

基本的にはどのタイプでも問題ないですが、直接作用させるという意味では肌に塗るタイプがいいと思います。アロエベラやシアバター、カレンデュラオイルなどが配合されている場合は有効的な働きが期待できると思います。