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心地いい暮らしを送るスペシャリストたち Vol.31  動物病院経営者・プロコーチ 豊田陽一さん

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心地いい暮らしを送るスペシャリストたち Vol.31  動物病院経営者・プロコーチ 豊田陽一さん

心地いい暮らしを送るスペシャリストたち 2025.09.24

今回の『心地いい暮らしを送るスペシャリスト』では、“1人でも多くの人を笑顔にする”というミッションのもと、動物病院の経営にとどまらず、献血・漫才・獣医師など、ジャンルに縛られず活動を展開している豊田陽一さんにお話を伺います。

ペットや飼い主をはじめ、働く獣医師や動物看護師も笑顔にするために、どんなことを心掛けているのでしょうか。そして、豊田さん自身の心地いい暮らしに欠かせない笑顔のもととは?

多角的なアプローチで笑顔の循環を

-豊田さんの活動は多岐に渡っていますが、活動内容について教えてください。

獣医師ではあるのですが、現在は『サーカス動物病院』の経営やプロコーチ、商品開発などを行っています。具体的な業務としては、獣医師や動物看護師会社スタッフとの対話や商品開発のコアミーティングなど、マネジメント、マインドセット、マーケティングの領域を行っています。

―獣医師から現在の活動へとシフトしたきっかけはありましたか?

僕は、みんなが笑っているのがいいと思っているので、さまざまな手段を用いて実行していいます。例えば、大学生の頃から漫才をしているのですが、起業してからも獣医師同士でM-1に参加して『ナイスアマチュア賞』をいただいたことがあります。おもしろいことがあると笑顔が増えると思っているからやっています。

獣医師になる時も、動物と飼い主を笑顔にできるかなと思ったのですが、実際に働き始めると獣医師や動物看護師たちの笑顔が少ないと感じました。命を扱う仕事でもありますし、物理的にも激務。また、動物と飼い主のために頑張っている獣医師や動物看護師への後方支援が少ない職場環境だということが見えてきました。

僕が働いていた病院だけではなくて、業界全体がそういう状況だったので、まずは働いているみなさんを笑顔にしたほうが、その先の動物と飼い主が笑顔になると考えて、経営側にシフトしました。みんなを笑顔にするには、経営が一番いい方法だと思ったのです。

―笑顔が大切だと思うようになった、原体験があるのでしょうか?

特に原体験があるわけではなく、シンプルに欲求なのかなと思っています。睡眠欲、食欲、性欲という三大欲求がありますよね。それくらい当たり前の欲求に笑顔があるという感覚です。

“笑顔欲”をあえて言語化すると、子どもの頃は家族が社会だと思うのですが、僕には家族で笑いあったという記憶はあまりありません。そのことを踏まえると、欠乏感が存在した可能性はあるかなと思っています。

―豊田さん自身が笑顔になる方法と周りを笑顔にする方法は違ってくると思いますが、実際にはどうですか?

この質問を5年前にくらいに聞いていたら、僕のつらい時期が少し短くなった思うくらい、まさにそうです。

現在は、僕自身は満たされていますが以前は自分のことは横に置いて、周りの人たちを笑顔にしようしていました。この頃は、まだ自分に自信がなかった、自己肯定感が低かった、人のためになると自分を満たせるという考えがあり、周りの笑顔を優先させていたところがあります。

コーチングやリトリートの実践で変化が生まれた

―現在はご自身も満たしたうえで周りを笑顔にしているとのことですが、具体的にはどのようなことをしましたか?

きちんと経営を学び、大学に2年間通いMBA(経営学修士)を取得しました。その時は業績は伸びたのですが、自分も周りも笑顔が増えていないことに気がつきました。「獣医業界に笑顔を増やす!」と経営をやり始めたのに、「おかしいぞ……」と。そこからコーチングやリトリートなどを実践し始めたことがすごくよかったです。

僕が学んだコーチングは、人生すべてを豊かにする、“オールライフを生きる”という文脈なのですが、ポイントは仕事だけではなく、人間関係や家族、健康といった人生にかかわるすべての事柄をレベルアップしていこうと考える点です。ソウル(魂)・マインド(脳)・ボディ(身体)がつながることが大事だということを学ばせていただきました。

―獣医師や動物看護師が健康でないと笑顔になることは難しいと思います。どのようにお伝えしていますか?

医者の不養生という言葉があるように、心身がボロボロの獣医師、動物看護師は多いです。そうなる理由はいくつかありますが、そのひとつにヘルスには詳しいがウェルネスには無頓着というのがあると思います。

獣医師は動物の病気については学びますが、それは病気ではない身体作りを目的としたニュアンスが強いヘルス分野が専門となります。ヘルスに近い言葉のウェルネスは健康維持や増進が目的であり、獣医師にとっては専門外。病気がなければ病院にかかわらなくてもいいですが、例えば、食習慣の乱れは病気ではないけど活力には関係していますし、姿勢が悪いと病気ではないけど自律神経に影響してきます。獣医師や動物看護師自身も健康診断はやりますしが、やっぱりヘルスの領域での対応になります。だから、自分自身のウェルネスがすっぽり抜け落ちてしまいます。

そういうことを知らない人が多いので、まずは知ってもらうことからです。変わりたくない人もいますので、そういう場合は見守ります。本人が少しずつ責任やプレッシャーを感じて「このままではダメだ。変わりたい」となった瞬間に、適切な提案ができるように、本人が自分で変わったと思えるような関わりをするようにしています。

―ひとりひとり向き合うことはとてもヘビーだと感じます。

僕はハードモードだと認識しています。ゲームにもイージーモード、ノーマルモード、ハードモードがありますよね。子どもの時も、イージーモードはつまらないからハードモードを選択していました。ハードだから挑戦しがいがあると思ってやっているのですが、だからこそ戦略を立てるのが大事だと思うようになりました。それは休むことも同じで、戦略的休息はすごく好きです。

コーチングを学ぶまでは、より多くのことをやるために頑張るという選択肢しかなかったのですが、今はより多くのことをやるために戦略的に休息を取ることを意識しています。運動でケアをする、CBD製品を取り入れることもそうです。

CBD製品は戦略的休息ツール

―CBD製品はどのタイプをどのように取り入れていますか?

『CBDカプセル』は寝る前や気だるい朝に取り入れていますし、もっと深く眠りたい時は『CBDティンクチャー』を。リラックスしたい時は『CBDベイプ』や『CBDバーム<チルミント>』が活躍しています。特にバームは夏の時期、さわやかな気持ちになれました。

CBD製品を取り入れるようになって、心身の健康管理がしやすくなりました。CBDが持つ機能面に助けられていますし、持っていることでの安心感も重要。僕がそう感じたので、動物病院の院長にも薦めていますし、昨年の全社総会では『CBDカプセル』を全スタッフに配りました。

―ありがとうございます!初めて使うアイテムはハードルを感じることもあると思うので、プレゼントしていただけると試しやすくなりますよね。

僕が「すごくいいよ」と語ってもすぐには使わないスタッフもいると思うので、自分のペースで取り入れてもらえたらいいなと思います。

僕自身も以前はそうだったように、獣医師や動物看護師は休むことが苦手です。休まないほうが頑張っているイメージもありますよね。「休んで」と言っても「いや、大丈夫です」と返ってくることがよくありました。だから、うちの動物病院では昼休憩という名称をアップデートして、“チャージ”と呼んでいます。携帯もチャージしないと使えないように、「午前中に頑張ったからチャージして午後も頑張ろう」と言い換えたら、「チャージしないで午後の診察に行ったら失礼だよ」という変化が起きました。

―言葉が持つ意味と違ったイメージがついていることもありますし、風潮や文化も影響することも考えると、休みをチャージに変更することで印象も伝わり方が変わってきますね。

言葉の変更は認知を変えることにつながります。大変なことが起きた時、「大変だ」「ヤバい」と言ってしまうと思うのですが、そうすると気持ちもそうなってしまいます。僕は、そういう状況もチャレンジだと思っているので「しびれる!」と言い換えています。そうすると、主人公が登場するような雰囲気が生まれます。僕の場合は、中島みゆきさんの『地上の星』が流れ出します。もちろん落ち込むことはありますし、落ち込むからこそもっと笑えるとも思っています。

みんなが笑顔になれる定義を提案

―より多くの人の笑顔のために、これから実現していきたいことを教えてください。

僕はみんながハッピーになるルールを作りたいです。世の中にはよくわからないルールや業界の常識がたくさんあります。例えば、獣医業界では長年、動物と飼い主にとっていい病院がいい病院という定義があります。僕はその定義をアップデートしたいと思っています。

業界の仲間と話している時に「子どもに動物病院で働いてもらいたい?」と聞いてみると、顔を曇らせる割合が多いです。僕調べですが(笑)。それは、本当に誇れる毎日を過ごしていない可能性があるのではないか……と。獣医業界を未来に自慢できる業界にしたいと考えているので、動物や飼い主だけではなく、スタッフも一緒に笑顔になれる病院がいい病院だという定義にしようと、日々動いています。


また、違った角度からは、“にゃもちゃん”というオリジナルキャラクターの絵本を作って、子どもたちに届けていきたいです。日本の同調圧力や「星になるな、丸になれ」という教育が苦手。僕が行うマネジメントは丸くなってしまった人を星しているので、子どもの時から知っていてほしいと考えて、人生に伴走するキャラクターであり、「にゃもちゃんはわかってくれる」という安心感が伝わるような絵本にしたいです。絵本も笑顔のためのひとつの方法だと思っています。

PROFILE
豊田陽一さん
東京農工大学農学部獣医学科卒業後、動物病院の臨床獣医師として勤務。その後、株式会社1sec.(元 株式会社VDT)を起業。経営学修士(MBA)修了し、プロコーチとしての一面も持つ。“1人でも多くの人を笑顔にする”というミッションのもと、動物病院の経営にとどまらず、献血・漫才・獣医師など、幅広く活動。献血回数は85回を超え、M-1グランプリではナイスアマチュア賞を受賞。日本一従業員エンゲージメントが高い動物病院として入選した実績もある。
Instagram @pet_skin@pet_dental
X @toyodara