18歳でイタリアに行き、現地の大学院を卒業してからはミラノのプロダクトデザイン事務所に勤めていたのですが、その時から星々の運行を調べたりしていて、後年、日本に帰国してからは友人や知人の出生図を平日の夜や週末に見て相談に乗ったりしていました。

もともと占いや星読みに興味があったわけではなく、デザインの仕事をしていました。グラフィックではなくて、プロダクトを専門にしていたため、ただ美しいだけではなくて、コストのことも考える必要があり、その両立の美学みたいなところに惹かれていて……。でも、やっぱり天性として備わっているほう（星読的な感性）には勝てなかったというというか。

小さい頃からそういうバイブレーションに敏感だったので、そっちのほうを求められているし、お役に立てている感覚もあったので、そう考えたらデザインに執着するのは自分のエゴなのかなと思えてきて、星読みのほうを本格的にやり始めました。

こういう仕事は、当時は叩き上げで始めるか、誰か著名な先生の弟子に入るか、占いの館に勤めるか。当時は本当にその3択くらいしかなくて。僕には叩き上げが一番あっているかなと思って自分でやり始めました。

あとは、個人情報を取り扱う仕事なので、喫茶店やパーテーションがないところで行うのは抵抗あるし、事務所を持つにもコストがかかるし……と、そのあたりの葛藤もけっこう強かったです。ネットで調べても“星読みとして自立する方法”なんて、当時では解決策は出てこないから自分でやるしかなかったので、ここまで約20年間、自分のやり方をひたすらやってきた……。その結果、今の自分像、yuji像みたいなものが確立してきたという感覚はあります。

2017年あたりに友人から「これいいよ」といただいたのが、CBD製品との出会いです。その時にロールオンタイプをいただいて、サイズ感もいいし、使いやすいから、旅によく出るのでその間も必ず持っているくらいです。よく移動中に手首や首元に塗っています。

CBDにはいろんな製品がありますが、ロールオンはどこでも取り入れられるという手軽さがいいですよね。僕は、ロールオン信者なんです（笑）。ちなみに今日は、『エリクシノール ボタニカルCBDフレグランス ネムリラ シトラス』がポケットに入っています。

はい。僕は、首元や手首に塗ることが多いのですが、自然と香ってきて、その香りが鼻を通って大脳辺縁系に届く感じが好きです。

取り入れる香りは、星回りを見て決めることもあるし、自分の体調を見て決めることもあります。今は柑橘系のムードですが、その前はローズだったし、ミント系も好きです。

以前よりはこの業界も認知されるようになってきて、目に見えないものに対する意識が変わってきたと思います。だからこそ、きちんと質が伴ったものを出さないといけないと思っているので、イベントをするにしても、SNSなどで発信するにしても、なにかしらのお土産（お得なこと・有益な情報・感動することなどなど）を持って帰ってもらえれば……ということを一番考えています。

個の時代と言われていますが、2024年は個性元年です。本当の意味で個の時代になるから、集の意識に囚われている、抜け出せないという人は、その呪縛を解放して自分を表現していったほうががいいのかなと感じています。

だからといって、独立をする、家族をリリースするという話ではなくて、あくまで意識レベルの話。自ら波風を立てる必要はないけど、周囲や周りの流れに無理に合わせる必要もなくて。むしろ迎合すること、流れに合わせ過ぎることによって自己の尊厳が台無しになるんだったら、一回見直したほうがいいのかもしれません。

個人鑑定をする時に、「何が好きですか？」と聞くことがあるのですが、「わかりません」という答えをいただくことがとても多いです。その質問をされて、3秒くらいで答えられなかったら“自分迷子”の可能性もあると思ってもいいかもしれません（笑）。

また、自分のことがよく分からないというのは、かなりシビアな言い方をするならば、経験不足かな、とも思いますね。

例えば、赤と白とピンクしか見たことがないのに、「青はどうですか？」と聞かれても、見たことがないから分からないですよね。でも、多くの色を見た経験があれば、その中だったらどれが好きで、どれが一番テンションあがるかがわかりますよね。

特に料理は典型的で、僕は粒あんが苦手ですが、それはこし餡も白餡も粒あんを食べたことがあるからわかること。だから、わからない、何も出てこないというのは経験値が足りていないということも原因のひとつかなと思います。

あとは思考過多になっているところも因子のひとつかもしれませんので、ネット情報を鵜呑みにせず、“知っていること”に満足せずに、ぜひ、身体を使った経験をしてみてください。

極端にいうと、“自立”が促される時代ということですね。

結果、圧制されていてポテンシャルを発揮できなかった人たちやモノ、コトはどんどん羽ばたいていきます。今までの時代が生きにくかった人たちはすごく生きやすくなります。正直者が馬鹿を見ることは終わり、きちんと正直に、まっとうに自分の才能を発揮して個性を出していれば、ちゃんと周囲や世間、ひいては世界とつながっていける、すごくいい時代になると思います。

そして、考え方はすごく簡単で、「自分の心、それも真心に対して正直かどうか」「正しいかどうかではなくて心が喜んでいるかどうか、魂はそこにあるのか」と投げかけてみるといいと思います。

そうすると、きっと“not正直”、”not誠実“なことがきっといくつか（いっぱい？）出てくるはず！そこを自分の中でひとつひとつ向き合って直していくなりすれば、新時代的な、いいレールに乗れるのではと思います。

PROFILE
yujiさん
18歳でイタリアに渡り、現地大学院を卒業。ミラノにてプロダクトデザイン事務所に勤務しながらも星読みを行っていた。その後、本格的に活動するため拠点を東京に移す。現在は連載、講演などを行いながら、星読みを毎日行い、星々からのメッセージをSNSにて発信している。
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