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心地いい暮らしを送るスペシャリストたちVol.17 ヘアスタイリスト 中島潮里さん

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心地いい暮らしを送るスペシャリストたちVol.17 ヘアスタイリスト 中島潮里さん

心地いい暮らしを送るスペシャリストたち 2023.06.09

ヴィーガンビューティサロン&カフェ「whyte(ホワイト)」のトップスタイリストであり、サステナブルライフを送る中島潮里さんが『心地いい暮らしを送るスペシャリストたち』に登場。

美容師として何かできることはないかと考え、ヴィーガンビューティをコンセプトにした「whyte」を仲間たちとオープン。中島さんが考えるサステナブルな暮らしとは?

何がきっかけでサステナブルライフに関心を持ちましたか?

美容師はサロンに入社するとアシスタントから始まります。アシスタント時代は練習を重ねて自分で技術を身につけながら成長していくので、寝る時間を削りながら練習をするというライフスタイルが当たり前になっていました。

私の場合はサロンの営業が終わってから終電まで練習をして、その帰り道にコンビニのおにぎりやおでん、ファストフード、スーパーのお惣菜を買う生活を送っていたので、そういう食生活が1週間続くと体調を崩すことがあります。「20代前半なのに身体が健康ではない」と思った時に「食生活から変えていかないと!」と。

まずは食べ物を無添加や有機栽培されているものに変えていったことで、「身に付けるものもそういうほうがいいのでは」と思うようになっていきました。そうすると社会問題について知ることも増え、その問題を解決するためには関係しているすべてを解決していかなくてはいけないということも分かっていきました。

現在はいろんなことを知って実践されていると思うのですが、具体的なサステナブル習慣を教えてください!

まずは、使い捨てプラスチックをはじめ、ゴミを極力出さないような生活を心掛けています。そして、新しく選択する場合はどのように製造されて、どういう想いで作られているのかという背景を確認するようになりました。

5年前から定期的にビーチクリーンやシティクリーンをしています。

日本の現状では、プラスチックを避ける生活はけっこう難しいと感じています。

はい、かなり難しいです。本来は企業から変わっていくこと、社会全体が変わっていかないといけない問題ではあると思います。

個人単位では大きく動かしていくことは難しいとは思いますが、個人のアクションを周りに広めていくことで大きなアクションになっていければと。小さい行動は本当に小さな影響ではありますが、それでも大事だと思っています。

前向きに実践していても、実践することの難しさなどがストレスになることもあると思います。そのバランスの取り方、向き合い方はどのようにしていますか?

ストイックにやってしまうと続かなかったり、ストレスを感じたりするのは健康的ではないと思っています。例えば、ヴィーガン生活にしても100%ヴィーガンで過ごすことは限りなく難しいので、そこにこだわるのではなく、いろいろと試しながら、無理な時は無理、続けられる時は続けようという考え方になりました。

普段、マイボトルを持っていますが、補充先がない場合は飲み物を買うことはあります。一時期、「絶対買わない!」と思って実践していたこともあるのですが、脱水症状みたいな状態になったことがあります。それでは意味がない、健康的ではないと私自身も感じたので、できることをなるべくやっていこう、いいと思ったことはシェアしていこうという考え方です。

これからサステナブルライフを実践したいと思っている方にアドバイスを送るとしたら、どんなことをお伝えしますか?

その方のライフスタイルに合わせてやっていくのが一番いいと思います。

スキンケアやコスメが好きだったら、容器回収をしているブランドを選ぶ、料理をする方だったらラップではなくて、シリコン製のタッパーを選ぶなど、その方のライフスタイルに合わせてできることをひとつでもやってみるとだんだん変わってくるのかなと思います。

正直、日本でサステナブルなことを選択しようとするとコストがかかるように思います。そのあたりはどのよう向き合うのがいいでしょうか?

私もオーガニック野菜は高いと感じています。特に食の部分では、今の日本はかなりハードルが高いかなと。ただ、例えば、シリコン製のタッパーなど繰り返し使えるアイテムに関しては、長期的に見た場合、そのほうがお得だと思っています。あとは、楽しく、かわいくという、感覚的な部分も大事だと思います。

まさに、ヘアサロンに行く時はワクワクすることだと思います。中島さんはサロン&カフェ「whyte」をやっていらっしゃいますが、サロン作りという視点ではどのように反映されていますか?

私のサロンコンセプトは、ヴィーガンビューティです。ヴィーガンの薬剤やヘアケア商材を選んでいるので、一般的な商品に比べると環境に優しいというのが第一にあります。

そして、お客様もそうですし、スタッフの心の健康というところを一番大切にしています。美容師は容姿をキレイにする職業ではあるんですけど、お客様ひとりひとりと向き合って「これからもっと頑張ろう」と思ってもらえるように、美容だけではない部分でもサポートしたいと思っています。そうするためには物事の本質的なところの考え方がないとなかなか向き合えないと思うので、後輩たちにも「うわべだけではないところを大切にしてほしい」ということを少しずつ指導しています。

ただ、自分に心の余裕がないと周りに優しくできないと思いますし、自分がいい状態でないとお客様のサポートはできないと思っています。仕事はその人のライフスタイルの中にあるものなので、アシスタントも含めてスタッフには心地よく働いてもらいたいので、社労士さんに入っていただきながら一般企業に近い労働基準にしています。

心のケアの側面では、毎月カウンセリングシートを記入して、担当スタッフに送ってもらうようにしています。それでも全部を拾うことは難しい部分はありますが、毎月紙に書いて提出してもらうことで、そういう環境を育てているというイメージです。

心地いい状態に整えていくという視点では、CBD製品がお役に立てることもあると思うのですが、中島さんがCBDを知ったのはいつ頃ですか?

約4年前だったと思います。ボディトリートメントサロンの『チャハヤインダ』に行くようになって知りました。その後、BiopleさんのイベントでCBDについての説明を受ける機会もあって、そこからライフスタイルに取り入れるようになりました。

実際取り入れてみた時、どんな風に感じましたか?

ボディトリートメントを受ける前に摂取した際は、緩む感覚がありました。緊張が落ち着いていく感じです。

以前、サロンの近所にあるCBDショップの取材を受けたことがあるのですが、その時は午前中の空腹状態でCBD入りのケーキとドリンクをいただきました。取材の中で舌下に垂らして摂取もし、空腹だったこともあってすぐに反応を感じて、「あ、CBDはちゃんと効果実感があるんだ」と思いました。

それ以来、自分でも濃度について調べたり、エリクシノールさんのロールオンを購入して使ってみたりして、今ではお守りアイテムとして毎日バッグに入れています。

中島さんが思うCBDの魅力を教えてください!

私の中ではお守り的なアイテムになるくらい気に入っていますし、個人差はあると思いますがきちんと効果を感じられます。しかも、それが植物から摂れる成分であるところも好きです。

ありがとうございます!どういった時に取り入れていますか?

生活のルーティーンになっています。例えば、ちょっと疲れを感じた時には寝る前にナノパウダーを摂取したり、ティンクチャーを舌下に垂らしてから仕事に行ったり、ロールオンはどんなタイミングでも首につけています。私は香水をつけないので、ロールオンを塗ることでふわっと優しい香りがするのも好きです。植物から摂れた成分で、自然な優しい香りというのがすごく健康的ですし、私のライフスタイルにはすごく合っていると思います。

最後に、中島さんはどんな社会を目指していきますか?

私は美容師という仕事やサステナブルライフを送る中で、自分のことをちゃんと好きであることや自分と向き合う時間があることが大事だと感じています。そうしないと心に余裕がない状況になって、環境問題に目を向けられないし、周りの人に優しくすることもできなくて冷たい人になってしまう。まずは自分のことを大事にして、そうすると周りのことも大切に思えてきて日々がもっと楽しくなると思うんです。

自分のことだけではなく、広い視野を持って考えられる人が増えていけばもう少し優しい世の中になるのかなと思っているので、少しずつ変えていけるお手伝いをしていきたいと思っています。

PROFILE
ヘアスタイリスト 中島潮里
ヴィーガンビューティをコンセプトにしたサロン&カフェ「whyte」のトップスタイリスト。環境、心、身体をサステナブルに、より自然体に生きていくためのライフスタイルを提案、発信している。
Instagram @whyte_shiori