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心地いい暮らしを送るスペシャリストたちVol.14 インド占星術師 JYOTIRMAYA / ARAKI さん

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心地いい暮らしを送るスペシャリストたちVol.14 インド占星術師 JYOTIRMAYA / ARAKI さん

心地いい暮らしを送るスペシャリストたち 2022.12.14

12月に入るとホリデーシーズンならではの雰囲気を楽しみながらも、「新しい年はどんな1年になるかな」と気になってくる頃。そこで今回は、インド占星術師として活躍中のJYOTIRMAYA / ARAKI(ジョーティマヤ・ アラキ)さんにインド占星術から見た惑星の動きを教えていただきつつ、2023年に向けて心掛けておきたいことも伺いました。

インド占星術師になるきっかけから教えてください!

もともとは会社員だったのですが、ある日、自分の道が見えなくなった時がありました。そんな時に占星術で自分の人生を見てみたらどうなんだろう……といろいろ調べてみたら、インド占星術で自分のことを深く知れることを知りました。

後に僕の師匠となるインド人の先生に出会って見てもらったところ、あまりにも腑に落ちてしまって「インド占星術はすごい!」と思い、仕事にするとかは考えず、「学びたい!」という想いだけで学び始めました。

学び始めたら、ますます魅了されたのですか?

はい。学び始めたらものすごくおもしろくて。いろんなことがあまり続かない性格なのですが、インド占星術だけはものすごくのめり込んで、気が付いたら周りの方を見させていただくようになって、気が付いたら仕事になっていったという感じです。

一般的な星占いも占星術だと思いますが、インド占星術との違いを教えてください。

ジョーティッシュ(インド占星術)と西洋占星術では、採用されている方式が異なります。ジョーティッシュでは、現代天文学の星座帯の位置とホロスコープはほぼ一致している「サイデリアル方式」ですが、西洋占星術は「トロピカル方式」という春分点を起点とする方式です。そのため、ジョーティッシュと西洋占星術では、春分点の位置に約24度の違いがあるということが大きな特徴のひとつです。

ジョーティッシュでは、歳差運動による地球の地軸のズレ(72年に1度、約2万6千年で1周する)が考慮された「ラヒリアヤナムシャ」が広く使われています。西洋占星術では、この春分点の歳差運動によって起こるズレは考慮されていません。そのため、西洋占星術では、仮に、ホロスコープ(出生図)で太陽が天秤座の位置にあったとしても、ジョーティッシュでは、1ハウス前の乙女座であることがあります。

また、ジョーティッシュには輪廻転生という、私たちは生まれてから死ぬまでが人生ではなくて、過去世から積んできたカルマ(行為)の結果、今があると考えます。そして、現在行っているカルマが来世に引き継がれていきます。このように輪廻転生の考えがけっこう反映されているので、過去世からの行いの結果、こういうチャートをしているというのを読み解いていくのも、ジョーティッシュならではだと思います。

過去世で見るというのは、具体的にどういうことですか?

宇宙の中に、データとして私たちの行いの結果が蓄積されていくということです。私たちはまったく関係がないと思っているかもしれませんが、太陽と私たちの身体はものすごく密接に関係しています。月と私たちの身体はものすごく関係がありますし、火星や木星、金星なども私たちの身体に司られているのです。

例えば、木星は消化器系に影響を与えているので、もし木星がなかったら私たちの胃や腸、肝臓はないかもしれない。太陽がなかったら私たちの目も頭も脳もなかったかもしれないというように、惑星は私たちの身体に密接に関わっています。

そのことを踏まえると、私たちは宇宙の分身。だから、宇宙の中にデータが蓄積されていきます。各惑星に蓄積されていくので、その結果、生まれた時にどの惑星からポジティブな影響を受けるのか、どの惑星からネガティブな影響を受けるのかということが現れます。それがインド占星術の輪廻転生という考えです。

インド占星術から見ると今後、どのような動きになっていきますか?

日本は、非常に教育レベルが高くて、道徳心が高く、国土も美しい国。ただ、そういうところに恵まれている反面、災害の影響を受ける国でもあります。インド占星術の大きな特徴として、ダシャーと呼ばれる人生カレンダーのようなものがあるのですが、「この時期にはこの天体の影響を受けるから、こういった影響が出やすいよ」「こういった関係が強まるよ」というのを教えてくれます。

ダシャーで見てみると、日本は2005年から2022年12月4日までの17年間、水星の影響を大きく受けていました。その大きな流れが12月4日から影の惑星と言われているケトゥー(スピリチュアルな影響を与える、実際には存在しない)に移動します。17年間も水星の影響を受けていた時期から大きく流れが変わってくるので、まさに節目を迎えます。

水星の影響を受けていた最後の時期は、山羊座の土星の影響を受けていました。コロナ禍が始まった2020年3月あたりから山羊座に土星が入っていたのですが、約30年前のバブルが崩壊した時期も山羊座の土星の時期でした。つまり、山羊座に土星に入っている時期は日本にとってよくないことが起こりやすい。

世界を見ても、大きな変化が起きたと思います。大統領や首相といった国のトップが変わったというニュースが多かったですよね。社会的に大きな変化が起きやすく、足元を見直す、自分たちがやってきたことを見直す力が強くなります。それも山羊座の土星が持つ地の性質によるもので、少し重たいというか、地に足をつけさせられるような、足元を見直させられる時期だったのです。

ただ、この2年半、山羊座の位置にいた土星が、2023年1月18日からは土星が水瓶座の位置に移動します。土星が、山羊座の地の性質から水瓶座の風の性質へ。1月18日以降は今までとはムードも変わってくると思います。

さらに日本は、ダシャーのカレンダーでいうと、2022年12月4日からスピリチュアルな性質を持ったケトゥー期に入ります。スピリチュアルな影響を持つケトゥーは、スピリチュアルなハウスに在住、そのハウスを支配している太陽はとてもポジティブ!もしかしたら日本は、八百万の神を大事にする、自然を大事にする、日本の伝統を大事にするといった機運が高まってくるかもしれません。

それはすごく楽しみ。わくわくしますね!

僕がすごくクロスしていると思ったのが、大麻取締法が改定へと動き出して、ポジティブになってきたところで、日本のアイデンティティを見直す機会になって、日本のベースになっている八百万の神を大事するという意味でも、麻の文化が復活する可能性があるのかもしれないということです。

もちろん今までの生活を変えられない人もいると思いますが、その一方でスピリチュアルな目覚めを起こす人も増えるのではないかなと思っています。経済やお金といったこれまでの雰囲気から、もっと内面を大事にしよう、精神性を大事にしようといったところが重視されるようになるのかなと思います。ただ、一辺倒になるというわけではなく、トピックとして強まるというイメージです。

17年間も水星の影響を受けていたところから変わるってことは、大きな何かが起こりそうですね。

そうですね。2022年12月4日にケトゥー期に入ると、徐々に変化してくると思います。

例えば、麻における日本の伝統文化を戻していこうという動きが強まったりすることで、日本という国の本来の在り方や考え方が復活してくる動きも起きるのかなと。それによって日本は、何かしらの形で世界に貢献していくと思います。

その動きを個人に置き換えられるようなヒントはありますか?

物質的なものをどれだけ得たとしても満足できないです。日本は世界でも稀なくらい物質的に豊かな国で、インフラも含めてあらゆるものが整っていると思います。例えば、今以上にいい時計を身に付けたり、いい車に乗っていい家で暮らしても、私たちが幸せになれるのかというとそうではないと。そのことに気が付いている人も増えていると思います。

また、水瓶座の土星の影響から、より個々のタレント性が認められるようになったり、タレント性を求められるようになったり……。人は人、私は私、お互いを尊重し合いましょうという文化が広がっていき、かつ中央集権型から非中央集権型になっていくような動きも世界中で起きていくと思います。

私からみなさんに何か言えることは、とにかく自分の個性、アイデンティティをしっかり持って、自分にしかできないことを極めていく。誰かに認められたいから、誰かに分かってもらいたいからと顔色を伺うのではなく、自分の人生を歩むという信念を持つことをすごく大事にしていただきたいです。

親に認められたいから、会社に認められたいからとなると、親や会社に自分の人生が依存してしまう状態なので、認めてくれたら嬉しいけど、認めてくれなかったらイヤだとなる。それは、自分の軸がないということ。他人の人生を歩むことにもなります。

自分の人生を歩むための精神性を目覚めさせるにはどんなことをするのがいいですか? ARAKIさんが普段から心掛けていることはありますか?

すごくシンプルで純粋な食べ物を食べること。水や空気、土地など、すごく純粋なエネルギーとつながること。出来るだけピュアな魂の人たちと交流すること。ピュアな魂とは、自分の魂と心、言っていることとやっていることが一致している人のことです。

僕は以前、自分の魂と心、言っていることとやっていることがちぐはぐしていました。だから魂の声を無視して、心でフタをしてしまう。本音を押し殺しているから、言っていることとやっていることが矛盾してしまう。それによって、「本当の自分って何だろう」「本当の自分らしさって何だろう」と苦しんだことがあります。魂と心、言っていることとやっていることの筋が通っている人と交流を持つことで、魂レベルで付き合えます。そういったことはすごく大事にしています。

食べ物から見直すのもいいですよね。

はい、本当にそうだと思います。僕もオーガニックの業界に長くいたので、本当に純粋な食べ物を追い求めた時にヘンプと出会って、CBDに出会って、素晴らしい商品だと思い、長く愛用させてもらっています。

CBDのどのアイテムを活用されていますか?

僕はカプセルが多いです。寝る前に飲むこともありますし、朝起きた時に取り入れたりもします。あと、出張の時にあると助かります!

どうしても肩の力が入って交感神経が優位になりすぎて、「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」という感覚が高まりすぎると、自分自身を見失いかけたり、自分の身の丈を超えてしまうようなことをやりすぎて体調を崩したりすることもあります。そんな時にCBDオイルを摂ることで、気持ちや思考が緩み、自分のペースに戻してくれるような気がします。自然のリズムに戻してくれるというか、すごく緩めてくれる感じです。

マインドを緩めないと精神性を高めるのは難しいですか?

そうですね。こんなこと言うと怪しいと思われるかもしれないですが、心の奥深くに私たちの本当の魂が存在しているので、心を和らげて心を開かないと本当の姿に辿り着けないです。魂とつながるためには、まずは肉体意識を解かないといけないし、心の意識も解かないといけない。心の浄化、意識の浄化をすることによってピュアな魂に到達することができると思うので、その手助けになるのがCBDやヘンプだと思います。

IT・ロボット化が進む中で人間にしかできない仕事はどんなことだと思いますか?

メンタル・マインド・スピリチュアルだと思います。そこはハートというか、愛というものは人間にしか出せないのだと思います。

僕もようやく愛を理解できるようになってきましたが、以前は「愛とは何なんだろう」と、むしろ愛に反抗していたようなところがありました。IT化が進もうが、ロボット化が進もうが、人間として一番大事なのは愛だと思います。

そういう意味では、何と繋がるかが大切です。私たちの純粋な魂と繋がる。愛で繋がることが大切です。

純粋な魂が精神性を目覚めさせるということですね。

そうですね。ヨガの言葉で「SAT CHIT ANANDA(サット・チット・アーナンダ)」という、永遠、知識、至福に満ちているという言葉があるんですけど、それが本当の私たちの姿。

この言葉からも、昔の人は魂レベルで生きていたんだろうなと思います。自然や宇宙を敬いながら調和するような生き方。

今は気が付くとスマートフォンを見ている時間が多いですよね。昔の人とは心の在り方が違うように思います。

私たちを生かしてくれているものは何かと考えた時に、呼吸している。人間の60%以上は水分できている。水が飲めないと、空気が吸えなくなると生きていけないということは、自然や宇宙の力が生命のエネルギーになって、私たちを生かしてくれてるってことが分かってきます。

自然や宇宙、太陽は私たちにとっては欠かせないエネルギー。私たちにたくさんの力を与えてくれています。食べ物も、着るものも、あらゆる物質を与えてくれています。でも、水や空気、太陽は「お金を払って」「見返りをよこせ」とは言わないですよね。こういった自然や宇宙や万象のエネルギーの姿をヨガやヴェーダでは、神々と言います。

歴史を振り返ってみても、日本人は八百万の神をすごく大事にしてきました。それは、自分たちは何者であるかということを理解していた人が多かったということ。自分たちは自然そのもの、宇宙そのものなんだよと。水を汚す、空気を汚す、土地を破壊するということは、自分たちを苦しめる結果になる。でも、今の資本主義社会は、「自分たちさえ得すればいい」「自分たちさえお金が儲かればいい」「水や空気、土地が汚れても関係ない」「物質的な喜びを与えてくれればいい」という状況で、自らの首を絞めていきます。

そのことに気が付いている人も増えてきているから、経済の歪みを直そうとする動きがあります。日本はベースとして、おそらく何千年前も自然を敬う生き方をしていたので、これからその眠っていたものが蘇ってくる、機運が高まるのではないかと。

僕は本当の資本主義社会は、株主のものではなく、自然や宇宙だと思うんです。だから、その自然や宇宙を敬い、いい関係を築いていくのが本当の資本主義社会なんだと思います。

なるほど、そうなってほしいと思います。

それが反映される経済システム、またはエネルギーの交換としてのお金、どういったものに変えるといい循環が生まれるのか。もしかしたら、日本の中で、新しい経済の在り方、新しい通貨の価値観というのが出てくる可能性はあるのではないかと思います。

そうなると、麻の文化はその中心にあります。衣食住にかかわってきたその文化が、ある時切れてしまったので、これから起こる惑星の配置で日本らしさというのがすごく復活していく可能性があります。麻の清らかさ、神聖なものとしてのリスペクトが強まっていくといいなと思います。

PROFILE
インド占星術師 JYOTIRMAYA / ARAKI
Jyotish(インド占星術)のリーディングセッションを受け、自分の才能、タイミング、仕事の向き不向きが明確になり、心も思考も霧が晴れたかのように、自分の進むべき道が明確になった体験をするをきっかけにインド占星術家の道へ。インド出身でヴェーダを護り受継ぐ、パンディット家系でヒンドゥー神官でインド占星術家でもある師より、Jyotishを学ぶ。現在は、インド占星術を基に、ライフアドバイスやカウンセリング、インド占星術講座を行っている。Zoomで行うオンラインセッションも人気。
https://jyotirmaya.jp/